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●「案の定」

もう五~六年前のことになるがネットで地方局のテレビドラマのキャスト募集という案件を見つけて関係者と会ったことがある。都内の某駅前の喫茶店でMKという女性と会ったのだが、彼女は企画の内容を一通り説明した後、出演の条件として関連作品のDVDの販売ノルマをふっかけてきたのだ。正確な枚数は覚えていないが簡単に承諾できる量ではなかったと記憶している。しかも事前買い取りで次回会う時にブツを渡すので、その料金数十万円を持ってきてくれとシラっと言ってくる始末。自分で出演を志願しておいてなんだが何処の誰ともわからん奴が出演している地方局のドラマのDVDである。悪いが一枚だって売りさばける自信はない。その場はのらりくらりと話をごまかして、後日断りのメールを入れておいた。

自分は、そんな感じで事なきを得たのだが、断ることも出来ずに金を払い、到底売れそうにない量のDVDを背負い込んだ気の毒な人もいたんじゃないだろうか。ちなみに知り合いの俳優さんが同じ案件でMK女史に会ったのだが、その人はDVDの話が出た時点で机を蹴って帰ったらしい。

私が最初に見たネットの募集サイトは、その後何年も同じ団体のものとおぼしき募集を掲載し続けており(DVD販売ノルマのことは一切記載されていないものばかり)、それを見るたびに「大丈夫かな?」と思っていたのだが、つい先日とうとうこんな警告文が管理者によってUPされてしまった→https://www.facebook.com/cinepu/posts/825335944273236 

うーん・・・そもそもテレビの企画自体が嘘だったということか? 直前に投稿された同じ団体のものと思われる募集案件は現在すべて閲覧不能になっている。もっとも別のサイトには、あいかわらず募集案件が掲載されまくってるんだけどね。

ここまで書いたら「なんて名前の団体なんだ?」と読んでる人は気になるかもしれませんね。”D・A・M”という団体で主催者は”FS”という元テレビプロデューサー。メール等を出すと接触してくるのは上記のとおり”MK”という女性のようです。

でも、この件に限らずオーディションなどを受ける時は事前にネット等で情報を調べるぐらいのほうがいいでしょう。たぶんこの話は氷山の一角にすぎないと思うので(=_=)。



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