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●「×2」
昨日は新宿にて映画「メッセージ」と「皆はこう呼んだ鋼鉄ジーグ」を鑑賞。
「メッセージ」はSF的な展開から、 ちょっとしたどんでん返しの後、ひたすらヒロインの人生に収斂(しゅうれん)していくラストへ。ハッピーエンドかバッドエンドかは観る人によって変わってくる話だな。それこそ男女で変わってくるかも?
「皆はこう呼んだ鋼鉄ジーグ」は、生きる意味を見いだせず犯罪に手を染める貧民街育ちの主人公が、偶然から身に付けたスーパーパワーで、死んだ相棒の娘を守ることになるというストーリー。タイトルから永井豪リスペクトの部分をフィーチャーされがちだけど、主人公とヒロインのどうしようもないくらい不器用な関係と悲劇的な結末は、むしろフェリーニの「道」のザンパノとジェルソミーナを連想させた。エンディングロール時にはジーグのイタリア語のバラード調主題歌が流れたけど、年輩の客や年若い客は、なんのこっちゃかわからなかったろうな。
荒唐無稽な設定に頼り切らず、あくまでも人間ドラマに焦点を置いていた個性的な2本だった。
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