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●「事件の現場から」

「事件の現場から:セシルホテル失踪事件」Netflixで鑑賞。今も都市伝説的に語り継がれている、2013年に起きたエリサラム失踪事件を扱ったドキュメンタリーだが、事件の不気味な概要よりも事件後にソーシャルメディアで起きた市井の人々の無責任な真相解明行動に焦点をあてている。
事件の起きたホテルに集まるユーチュバー達の迷惑行為や次々と生まれる陰謀論めいた事件の推理、挙句の果てにはなんの関係もないデス・メタルのボーカリストを犯人だとつるし上げる始末(←この人がまたデトロイトメタルシティのクラウザーさんそっくりで気の毒だけど笑ってしまう)。
エリサは失踪したホテルの屋上の貯水槽から遺体となって見つかるのだが警察の検死の結果、双極性障害による錯乱状態からの自殺と結論付けられた。最後は騒動に参加したSNS界隈の人々のエリサへの感動的な?手向けの言葉で締めくくられているのだが、なんかモヤモヤする話である。
上記のクラウザーさん…じゃなかった、デス・メタルのボーカリストはSNS経由で殺害予告を大量に受け心を病んで精神病院に入院してしまったのだ…。インタビューでの「誰ひとり俺に詫びてない」「これは誰にでも起きることだ」という言葉が重い…。
同じような事件が起きれば、また無責任な噂が拡散され、そして迷惑行為が繰り返され、なんの罪もない人が犯人として疑われてしまったりするのだろうな…。

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