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●「天狗」

自分は気の弱い人間である。

人の眼を気にするし、できるだけ他人とトラブルを起こさないように日々生きているつもりだ。

そういう内面的なものが、てっきり外見や仕草にも出ていて、他人も自分のことを「気の弱い人間」と認知しているものだと思っていた。

ところが、必ずしもそうじゃないらしい。

7年近く付き合いのある知人が、どうやら自分のことをいけすかない天狗野郎だと思っているらしいことに最近きがついた。

んー・・・。

思い当たるフシはあるのだ。私はどうかすると愛想の無い、ぶっきらぼうな印象を他人に与えてしまうことがある。

でもそれは、別に人のことを上から目線で見ているわけじゃなくて、上記に書いた気遣いや他人の眼を気にする気の弱さから、ついつい他人との間に距離を置いているだけに過ぎないのだ。

誤解を解くべきかどうか迷ったけど、放置しておくことにする。

7年ちかく付き合いがあるのに、そんな誤解を一方的に抱くなんて、(こちらにも責任があるかもしれないが)結局は絶望的に分かり合えてなかったってことだからな。

今更、言葉をつくすことに意味があるなんて思えんわ。

ひょっとしたら他にも理由があるかもしれないが、申し訳ないけど自分には上記の印象のこと以外に、これといって思い当たることがないし、そのへんのことを更に問いただしても不毛な水掛け論になるだけだろう。

どうぞ好きなだけ誤解しつづけてくれって話である。


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