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●「選ばれたい」

 今朝方、ツイッターのトレンドに"サイタマノラッパー"というのが上がっていて「映画のの新作が作られるのかな」と思ったらテレビドラマ化されるとのこと。舞台は東北で映画でメインキャストを務めた俳優さんたちが出演するらしい。今まで三作つくられた映画シリーズの続編的な内容になるのかな?サイタマノラッパーとはなんぞや?という人はこちらを参照→  https://ja.wikipedia.org/wiki/SR_%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BC 近年でもっとも成功した自主映画と言っても過言ではないだろう。監督の入江氏と同じくらいの世代で今だに目が出ずくすぶっている人たちは、このテレビドラマ化の報に接して胸を搔きむしられるような思いに駆られているんだろうな。

・・・そんなことを考えているうちに思い出したのだが、以前サイタマノラッパーがグランプリを取った某映画祭のコンペで、同じ年にコンペで作品が入選しつつもグランプリに選ばれなかった某監督のワークショップに参加したことがある。ワークショップ終了後の懇親会で、その監督が口にしたサイタマノラッパーと某映画祭に対しての愚痴が今も忘れられない。いわく「自分が確実にグランプリだと思っていた。サイタマノラッパーがグランプリだと聞いて信じられなかった。絶対に裏で政治的な力が働いているに違いないと思う」とかなんとか・・・。 あー。そうなんですかーと適当に返答したが内心は(酒が入っていたとはいえ)みっともない人だなと思った。他の受講者も同じように思ってたんじゃないだろうか。

よくオーディションなんかでも、さしたる根拠もなしに「デキレースだー!!」と文句を言っている人がいるけど、そういう発言を耳にするたびに「だからなんなんだよ?」思ってしまう。デキレースだろうがガチンコだろうが要は人に選ばれるか選ばれないかってだけの話なんだから。オーディションにしろ映画祭にしろ慈善事業ではないのだ。個人に対する先行投資という側面も絶対にあるわけで政治的な力が働いていようがいなかろうが、才能や将来性のない人間は、そりゃどうしたって選ばれないだろうさ。上の某監督も現状は実にパッとしないかんじである。いや、がんばってらっしゃるんだろうけど。

選ばれる人間になりたいもんだ。たとえ選ばれなくても陰で愚痴をぐちゃぐちゃ言うような人間にはなりたくない。

ちなみにテレビドラマ版のサイタマノラッパーは、みひろさん出るんだろうか?出るなら見るよ。絶対に。           

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