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●「合っていない」

松本零士作品というと自分は圧倒的に「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」の二作品で「ハーロック」は実のところ作品に接した記憶がほとんどない。

四人兄弟の末っ子でチャンネル権というものが子供のころからなくて、アニメの放送というのはリアルタイムで観た記憶がないのだ。「999」「ヤマト」の両作品は初めて観たのが再放送だった。両作品は夕方の再放送枠で何度も放送されていて、何年ものあいだ貪るように見たものだ。

ただ、「ハーロック」は本当に観た記憶がない。たぶん再放送も「999」「ヤマト」に比べてそんなにしてなかったよな。やってたら絶対に観てたと思うんだよね。

そんなわけで、水木一郎さんの大仰な主題歌と井上眞樹夫さんの渋いアテレコと劇場版999一作目で酒場のチンピラ機械人間に無理矢理牛乳飲ませるシーンのイメージくらいしかない私ですが、netflixにて「キャプテンハーロック」(2013)を視聴しました。声優のキャスティングで物議をかもしたアレですな。

上にダラダラと書いたとおり生粋のファンに比べると「ハーロック」に特別な思い入れがないので、この作品が時系列的にテレビアニメの前なのか後なのか分らんし、作中の固有名詞にも時々???となりましたが、まあまあ楽しめました。良作か駄作かでいえば余裕で良作なんじゃないかと思います。CGも普通に凄いしね。

んで、問題の声優キャスティングなんですが、やっぱり小栗旬さん合ってないな(T_T)。ヘタだとは思わないけど、あの重厚な絵柄に合ってない。それと声を聞くとやっぱり小栗さんだと分かってしまう。逆に他のメインキャストをアテレコした古田新太さん三浦春馬さん蒼井優さんは凄く上手かったな。それぞれ素の感じが出てなくて、知らずに観たら誰がやってるのか気がつく人はいないんじゃないだろうか(福田彩乃さんの"トリ"は笑ったけどw)?

日本国内での反応がイマイチだった本作ですがイタリアとフランスでは大ヒットしたとのこと。

両国とも過去にテレビシリーズが放送されたことがあるので、そのファンが牽引したヒットなんでしょうね。
やっぱりそのテレビ放送時の声優(フランスとイタリアにおける井上眞樹夫さんん的存在)が映画でもアテレコしたのかな?

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